私は現代文を塾や予備校に通わず、自分で勉強した。苦労したが、後半から現代文の本質が分かってきてすいすい解けるようになり武器になった。今でもそれを早く気が付いていれば他の教科に時間を回すことができたのにと悔やまれる。早稲田大学は3学部受験したがすべて不合格だった。他の教科が不十分だったのだ。結局、青山学院大学に進学した。今受験生の人はぜひ参考にしてほしい。
現代文の勉強は3ステップに分かれる。
①漢字・語彙
②本質的な読解
③小手先のテクニック
この3ステップを教材とともに紹介していくので最後まで読んでもらえたらうれしい。
①漢字・語彙
これに関してはセンター試験でも必要だ。漢字の出題は学校の傾向によるところが大きいが、語彙に関しては直接問われなくとも、しっかり分かっていないと答えをミスる。あやふやな単語があったら必ず辞書を引いて、覚えることが大切だ。私は一度調べただけじゃ覚えられないので、付箋に書いて電子辞書や壁に貼っていた。受験期は付箋だらけの部屋で、その部屋を一周するだけで10分はかかるような量の付箋を貼っていた。傍から見たら呪いの部屋だっただろう。
またこのへんは暗記になる。自分でスケジュール管理するのは結構難しいので、できれば誰かにテストを作ってもらって受けるのが最も望ましい。学校がやってくれるならここだけ乗っかるのもアリだ。教材に関しては私は学校指定のものを使ったが、はっきり言ってどれでもいい。
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②本質的な読解
これができていない人は、なんとなく現代文を読んで答えてしまって、点数も安定しない。私もずっとこの状態だったがこの3冊に出会って変わった。
【現代文のオキテ55】
これはそもそも現代文とはなんなのかを書いてくれている。筆者の意図というが、筆者はそもそもどういうつもりで文章を書いていて、どういうときに情景描写をするのかを説明してくれる。その場限りの話ではなく、どの文章にも応用できるようなことをかいてくれているので現代文を本格的に学び始める前にぜひ読んでほしい。
【入試現代文のアクセス】
これは全部で3レベルある。基本編、発展編、完成編の3つだ。このうち基本編が日東駒専、発展編はGMARCH、完成編が早慶上理と考えてよいだろう。私は早慶志望だったが、現代文が得意ではなかったので1個下のレベルから挑戦した。問題形式で、解説がスーパー分かりやすい。しかも重要な語彙の解説がついている。ここまでで十分すごいのだがもっともすごいのは、要約の練習ができることだ。現代文の文章が読めているかいないかは要約してみればすぐ分かる。この練習が最も大事なのだ。この要約にも答えがついていることがこの本の素晴らしいところだ。感動して、2週ずつした。それが終わる頃にはセンターなんて余裕で、早稲田であっても8割はとれるようになっていた。
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③小手先のテクニック
実は①と②ができるようになったからといって現代文は完璧ではない。現代文は満点が取れる教科ではない。いわゆる「捨て問」が混ざっているのだ。しかし捨て問といっても得点にはなるし、落としたくはない。こういった問題で重要なのは「迷わないこと」なのだ。時間を使ってはいけない。こういったときにこの小手先のテクニックが役に立つ。しばらく考えて分からないのならテクニックで解いてしまえばいいのだ。
【最短10時間で9割取れる センター現代文のスゴ技】
この本はセンターに限った話ではないので、ぜひ一回読んでみてほしい。軽めの文章ですぐ読める。具体的には「絶対」という言葉が入っているのは✖だ!という風に言い切ってくれる。本当にサクッと読めるのでぜひ一度読んでみてほしい。
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最後に
どんな勉強法であっても時間をかけているものはだめだ。最短で高得点に結びつくからすごいのだ。私は受験期に右往左往してここに挙げた以外の本もたくさん解いたが、最後にたどり着いたこの方法がベストだった。本当にぜひ参考にしてほしい。