【直木賞受賞作品】【朝井リョウ】の【何者】を読んでみた感想

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大学生が朝井リョウ作の「何者」を読んだ感想をまとめようと思う。

 

朝井リョウ早稲田大学卒でデビュー作は「桐島、部活辞めるってよ」で映画化もされている。他にも「チア男子」などがある。「何者」は【直木賞】を受賞しており映画化されている。

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大学生が就活に奮闘しながら、自分や友人を見つめなおしていく、自分は、あいつは一体「何者」なのかが描かれている。主な登場人物は一緒に就活を頑張っていく4人、主人公の二宮拓人、バンドマンの光太郎、その元彼女の田名部瑞月、その友人の小早川理香。拓人目線で物語は進んでいく。彼はギンジという友人とサークルで演劇をやっていたが、方向性の違いから拓人はサークルをやめ、ギンジは就活をせずに本気で演劇を始める。また理香の彼氏の隆良はいわゆる意識高い系で、同じスーツを着て同じ時期に就職を始めるというレールに乗ったことに理解を示せないという理由から就活をしない様子だった。この2人が拓人にとってキーパーソンとなる。拓斗の心理描写は素晴らしく、登場人物同士の会話も本当に生きているような、そしてそれぞれの思いを巧みに埋め込んでいる。拓人は「観察」が得意なようでそれぞれの言動から、心情を読み取っていく。就活仲間と称する4人は情報を共有しながらも、自分の本質的な思いを隠したりもする。まただれがどの企業を受けるのか、どこに内定をもらったのかをお互い隠しながらも、面接で会ってしまったり、言動からわかってしまったりもする。そして物語はTwitterを用いながら進んでいく。さっきまで一緒にいた友人の「本音」だったり、「建前」だったりが、Twitterに載っているのだ。そして後半になっていくとそれぞれの「裏アカウント」が発覚していく。もっと人には言えず、隠しておくべきことを書いてあるアカウントだ。実際に裏アカウントを持っている人は多い。そこには隠してある趣味や友人の悪口などが書かれていて、その人の最もコアな本音が吐き出されている。拓人は一体裏アカウントに何を書いていのか、友人が内定を取っていく中で最後まで内定がとれないのは一体だれなのか。朝井リョウの巧みな描写のなかで進んでいく物語は「リアル」で読みやすい。時間にしても3時間強で読めるものである。気になった人はぜひ読んでほしい。

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